こんにちは!モーセです。
今回はFateシリーズに登場する「黄金の英雄王」ギルガメッシュの魅力について、
彼の「声(音)」という視点から声優志望ならではの解説をしていきたいと思います。
皆さんは彼にどのような印象を抱いていますか?
・きんぴか
・性格が悪い
・強い
・慢心王 etc…
特にstay nightを見たばかりという人は悪印象が強いかもしれません。
ですが、それでも彼はかっこよかったと思います。
それはなぜか。
それは彼の発する「音」が、神と人の間で揺れながらも、王として成立しているからだと、モーセは思います。
ギルガメッシュが発する言葉の響き、呼吸、そして笑い声。
そこには、神としての「超越的な響き」と、人間としての「生々しい好奇心」が、奇跡的なバランスで同居しています。
キャラクターの造形(デザイン)として完璧すぎる「ギルガメッシュの音」の正体とは何なのか。
物語への没入感を大切にしながら、一人のファンとして、そして「音」に執着する一人の人間として、彼の二律背反な魅力に迫ります。
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この記事でわかること
・英雄王ギルガメッシュとは
・ギルガメッシュという「最強」を形作る2つの属性
・なぜ作品によって「嫌な奴」にも「頼れる王」にも見えるのか
・「音」から紐解く、彼が唯一無二のカリスマである理由
「黄金の英雄王」ギルガメッシュとは
まずはFateシリーズにおける「英雄王」ギルガメッシュの概要について一緒におさらいしましょう。
彼を一言で表すなら、「全英雄の頂点に君臨する、絶対的な支配者」です。
Fateシリーズにおいて最強の一角、チートと称される彼には、その強さの根源となる2つの大きな特徴があります。
・人類史における最古の英雄
・半神半人
順に解説していきます。
人類最古の英雄王:すべての「原典」を持つ者
こちらは彼の強さに直結する要素、「英雄王と呼ばれる理由」です。
彼は「ギルガメッシュ叙事詩」と呼ばれる、世界最古の英雄譚の主人公です。
つまり、人類における「英雄」という概念の原点は、ギルガメッシュにあるということ。
以降、数多くの英雄が世界に誕生しましたが、彼に言わせればそれらはすべて「自分の模倣」に過ぎません。
その理屈から、彼はあらゆる英雄が持つ必殺の武器(宝具)の「原典」をほぼすべて所有しています。
相手の弱点となる宝具を蔵から取り出して投げつけるだけで勝てる。
だからこそ、彼はサーヴァント戦において「最強」なのです。
「聖杯」すらも彼の持ち物
そしてあろうことか、彼は万能の願望機である「聖杯」すらも自分の所有物だと断言している点です。
他のサーヴァントが願いを叶えるために必死に戦う中、
彼はただ「自分の財を奪い合う不届きものを裁くため」だけに聖杯戦争に参加しています。
この圧倒的なアドバンテージとスタンスが、「究極の余裕(慢心)」を生んでいるのです。

なので基本召喚された時は基本不機嫌
半神半人:神の血を継ぐ「超越者」
次に紹介するのは彼の性格に直結している要素、彼の出自について紹介します。
彼は神によって作られた、半神半人。
黄金の鎧に身を包み、傍若無人に振る舞う彼の本質は「極端な二面性」にあります。
・神がゆえの冷徹さ
・人間がゆえの俗っぽさ
この2つです。
そしてこの二つが融合していることで、モーセはギルガメッシュの「王としての高潔さ」が生まれていると感じます。
順に解説します。
「神」としての絶対的な強さと冷徹さ
人類最古の王として、世界の理(ことわり)さえも支配する力。
その立ち振る舞いは常に高貴で、冷徹なまでの「神の視点」を持っています。
彼の性格を一言で表している文があるのでご紹介します。
「逆らえば殺す。どれだけ執着したものであろうと、従わぬのなら殺す。それがこの英霊の本心、ギルガメッシュという男の真実」
すさまじい、まさしく暴君専用の紹介文ですね。
この文にもある通り、彼は傲岸不遜で唯我独尊、おまけに傍若無人。自らを「唯一無二の王」と称してはばかりません。
さらに好戦的かつ残忍な人物なので、自身の我欲で周囲にどれだけ被害を与えても頓着することはない、サーヴァント屈指の危険人物なんです。
なぜこんなにも残虐でいられるのか。
それは、彼は人間自体には一切の価値を見出していないからです。
なぜなら彼は神によって作られた最初の人間です。なので彼からすれば自分以外の人間はすべて混ざりもの、「雑種」なんです。
この神としての視点がある以上、彼の人間に対する根本的な性格は冷徹で残忍と言わざるを得ません。
しかし彼はこの冷徹な神としての性格だけではなく、熱を持つ人間としての性格も持ち合わせています。
次は人としての性格を紹介します。
「人」としての剥き出しの欲望と「王」としての高潔さ
彼曰く、自分以外の人間はすべて「雑種」です。
しかしその反面彼は、人間自体には価値がないが、人間が作り出すものや成果には価値があると感じています。
ですので彼は美味しい酒を好み、美しい宝を愛でます。
その結果、この世の全てを統べ、全ての宝を所有し、地上全ての快楽を集め味わい尽くしたとのこと。
不敬ですが、とても俗っぽいですよね!
こういった我欲があるのはとても人間らしく少し親近感がわきます。(叶えている点が神っぽい)
そして彼はこうした我欲だけでなく、王としての度量も備えています。
彼は興味がある者や認めた者が相手の場合、耳を傾け、それに「価値がある」と認めれば、彼の自尊心をよっぽど傷つけない限りは軽口や恥知らずな願いであっても笑って許します。
そのため意外にも子供に好かれるとのこと。
そしてさらに、彼はどんな相手であろうとも、自分のために働いてくれた存在(=臣下)には必ず報酬を渡す気前の良さも持ち合わせているのです。
まあそれはそれとして、従わなければ殺すという神の視点があるので、どれだけ尽くしてもやられるときはやられます。

なんだかカリスマ性のある悪いベンチャー企業の社長みたいだね!
すごくスケール小さくしたらいるよねこういう人。スケール小さいから小物臭がするけど。
この「神としての強さ」「人としての危うさ」、そしてそこから生まれる「王としての高潔さ」の絶妙なブレンドこそが、彼に惹きつけられてしまう最大の理由ではないでしょうか。
ここまでギルガメッシュの性格を紹介してきました。
これほどまでに圧倒的で、傲慢な設定。
ともすれば『鼻につく嫌な奴』で終わってしまいそうなこのキャラクターに、
「神」と「人」という二律背反な属性を同居させ、さらに絶対的な王としての説得力を与えているもの。
それこそが、彼が放つ唯一無二の『音(声)』です。
ここからは、その相反する要素をいかにして一つの器に収めているのか。
声優志望の視点から、ギルガメッシュという存在を形作る『音』の成分を解剖していこうと思います。
ギルガメッシュの魅力を司る音
英雄王ギルガメッシュの魅力を司る音は先述した性格同様、2つあるとモーセは思っています。
その2つとは
・【神の音】空間を支配する「響き」と「静寂」
・【人の音】感情が漏れ出す「息遣い(ブレス)」
この2つです。
順に解説していきます。
【神の音】空間を支配する「響き」と「静寂」
ギルガメッシュの音には常に神の音が存在しています。
というのも神の音の正体は、彼の自信からくる音だからです。
彼は最初に作られた存在。ほかの模倣品に負けるわけがないという絶対的な自信を常に持っています。
なので彼は音を遠慮なく発します。
それが響きとなって我々に伝わるのです。
そして戦闘になったとき、いえ、裁定を下すときといったほうがいいですね。
彼の神の音はさらに強まります。
神の血を継ぐ彼から発せられる響きは彼の強さと交わり、物理的な音量を超えた「圧力」に代わります。
この圧力が彼の発言の信頼を生んでいるのです。
モーセは初めてUBWを見た時は彼の発言の意味を少しも理解できなかったのですが、こいつが言うのならまあそうか、という風に考えていました(笑)
ではなぜこれほどの圧が生まれるのか。
理由は3つです。
・低音の共鳴:叫ばなくても周囲を威圧する、深く響く低音。
・語尾の処理:言葉の終わりまで音がブレず、最後までしっかりと言い切る豪胆さ。これが「何者にも動じない神の余裕」を感じさせます。
・静寂の支配: 彼が口を開く前の「一瞬の間」さえも、音の一部として機能している点。その間があるからこそ、自分が裁定を下されているのかと錯覚し身構えるのです。
ただこの圧力だけだとただの怖い無機質な神になってしまいます。
では次に、彼のもう1つの魅力である【人の音】を解説します。
【人の音】感情が漏れ出す「息遣い(ブレス)」
彼の中にある「神」の部分が「静寂」だったのに対し、
「人」の部分は、音に「熱」と「生々しさ」を与えています。
彼から出る人の音は主に次の3つです。
・高揚するブレス: 愉悦を感じた時、あるいは強敵を前にした時の、少しだけ荒くなる呼吸。
・笑い声: 鼻で笑う冷徹な「フッ」から、腹の底から湧き上がるような「ハッハッハ!」まで。
・感情の揺らぎ: 激昂した時の、あえて少し「掠れ」を混ぜたような鋭い音。「神」の音は常に最後まで言い切る、完璧な発声なので対比になっていますね。これが「プライドを持った一人の男」としての体温を感じさせます。
ギルガメッシュは基本的に人の音は発しない印象があります。ではいつ人の音を出すのか?
それは彼は「自分が認めた人間」と接するときです。
ギルガメッシュに人間臭さを感じたシーンといえば皆さんはどこを思い浮かべますか?
モーセは
・衛宮士郎に敗北したシーン(UBW)
・言峰綺礼と話しているシーン(Zero)
・エルキドゥと再会したシーン(strange Fake)
この3つのシーンが特に印象に残っています。
格下を強いと認め苛立ち、正義ぶる悪のあり方を嗤い、親友との再会に喜ぶ
冷静に考えて前半2つに人間らしさを感じるのは最低だなと感じます(笑)
ですが、皆さんもこのシーンは印象に残っているという方が多いのではないでしょうか?
それほどに彼が普段発している神の音とのギャップが、ギルガメッシュというキャラクターの魅力をより深いものにしているとモーセは思います。
なぜ作品によってギルガメッシュの印象は違うのか?
皆さんは、Fateシリーズの各作品(stay night、Zero、strange Fakeなど)を見るたびに、「あれ?今回のギル様、なんか印象違うな」と感じたことはありませんか?
・Zeroの時はもっと落ち着いた王様だったのに…
・stay nightの時はただの嫌な奴に見える…
・エルキドゥといる時はまるで別人のよう…
実はこれ、ギルガメッシュ自身の性格が変わっているわけではありません。
彼の印象が違う理由は、「対峙する相手によって、彼の中から漏れ出る『神の音』と『人の音』の配合比率が変わっているから」だとモーセは考えます。
彼は「誰と関わるか」によって、無意識に(あるいは意図的に)発する音をチューニングしているのです。
分かりやすい3つのパターンで解説します。
パターン1:対・有象無象(雑種)の場合
【音の比率】神の音:90% / 人の音:10%(苛立ち)
stay night(特にUBW)での彼は、基本的にこのモードです。
相手を自分より遥かに格下の「雑種」と認定しているため、空間を支配する「神の響き」で上から力ずくで押さえつけようとします。
ここでは人の音(熱)はほとんど出ません。出るとしても、自分のルールに従わない雑種に対する「苛立ち(怒り)」のブレスくらいです。
だからこそ、初見の視聴者には「ただの傲慢で嫌な奴」という悪印象が強く残ってしまうんですね。
パターン2:対・王、あるいは「愉悦」の場合
【音の比率】神の音:50% / 人の音:50%
Fate/Zeroでの彼がこれに当たります。
イスカンダル(征服王)のような自分なりの王道を持つ者や、言峰綺礼のような「観察していて面白い人間」が相手の場合です。
神としての絶対的な高潔さは保ちつつも、相手の言葉に耳を傾ける「人としての興味」が音に混ざります。
低音の響きの中に、どこか共犯者めいた艶や、腹の底から楽しむ笑い声が含まれるため、非常に「カリスマ性のある魅力的な王」として映ります。
パターン3:対・唯一の友(エルキドゥ)の場合
【音の比率】神の音:10% / 人の音:90%
これは本当に例外中の例外です。
親友であるエルキドゥと再会した時(strange Fakeなど)、彼から「神の威圧感」は綺麗に消え去ります。
残るのは、ただ一人の友と再会できた「人としての純粋な歓喜」の音だけ。
子供のように声を弾ませ、高いトーンで笑うその音は、もはや私たちが知っている「暴君ギルガメッシュ」ではありません。
彼がもたらす結果は「相手」が決めている
このように、ギルガメッシュは相手をどう定義したかによって、出す音(=見せる顔)を明確に変えています。
つまり、彼が「嫌な奴」になるか「頼れる王」になるかは、実は「対峙する相手の在り方次第」とも言えるのです。
相手が王の矜持を持っていれば王として振る舞い、相手が泥棒であれば無慈悲な裁定者になる。
この「相手によって比率が変わる」という人間臭いグラデーションがあるからこそ、私たちは作品ごとに違う顔を見せる彼に、毎回新鮮に惹きつけられてしまうのではないでしょうか。

人によってもたらす結果を変えるのは神様っぽいけど、嫌いなものに似てしまうのは人間っぽいよね!
まとめ:私たちが「音」で彼を愛してしまう理由
今回は、黄金の英雄王ギルガメッシュの魅力を、あえて「音」という独自の視点から解剖してきました。
人類最古の英雄であり、半神半人の超越者。
これほどまでに「盛りすぎ」な設定を、ただ強いだけではなくしているもの。
それこそが、神としての絶対的な「響き」と、人としての剥き出しの「熱量」が織りなす音の魔法です。
私たちが彼に惹きつけられてやまないのは、彼が完璧な神だからではありません。
3分の2が神でありながら、残りの3分の1である「人間としての心」で世界を愛で、時に憤り、親友との再会に声を弾ませる……。そんな、音の隙間から漏れ出る「人間臭さ」に、私たちはいつの間にか心を掴まれているのです。
次にあなたがFateの世界に触れるときは、ぜひ映像だけでなく、彼の「声」の成分に耳を澄ませてみてください。
そこには、言葉の意味を超えた「王の説得力」と、一人の男としての「生き様」が響いているはずです。
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